1.採卵 |
産卵箱 |
ホタルは手で持たない。 |
ピンセット等が可。 |
(人間の手の脂は不可) |
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苔の表面が乾かない程度にスプレーする。 |
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A) |
図1の産卵箱に苔を入れる。(風通しのよくない部屋でよい) |
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B) |
♀ 5〜10匹、♂ 50〜60匹の成虫を入れる。 |
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♀、♂の割合は、1対5位の程度。 |
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その夜から産卵を始める。1週間位で多くの卵が確認される。 |
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♀は平均100個を産むので、500〜1200個の卵が数えられる筈である。 |
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2.孵化 |
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採卵した卵を、図2のように孵化箱に移し、飼育槽の上に置く(図3)。1ヶ月位で孵化が始まる。 |
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3.飼育 |
飼育槽 |
水槽の中には石(5cm)・瓦のカケラを入れ、幼虫が日中安心して休める場をつくることが必要。 |
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循環ポンプ |
エアレーション設置。 |
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水温25℃以上は避ける。 |
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成長期の適温20〜23℃ |
PH 7〜8が適 |
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「餌付け」:孵化後餌付けを行う。幼虫は日中は石や瓦の下で眠り、暗くなった夜餌を探して動く。従って餌は夜でないと食べない。餌付けには「モノアラ貝」がよい。幼虫が隠れている付近に、少しつぶしたものを置く。 |
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「カワニナ」・「タニシ」の場合は、肉のところだけ3mm位に切ってやる。注意することは、餌を与えるようになると、水質が極端に悪化する。水質管理をしっかり行わないと、幼虫が死滅する場合がある。 |
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A) |
水替えは、全体の1/3程度を必要に応じて、こまめに替えるのが健全なホタルを飼育するコツ。 |
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B) |
2〜3令(5mm以上)になると、餌はつぶさなくてもよいが、虫メガネで毎日食べ残し等を観察し、水を腐らせないよう注意する。 |
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C) |
2ヶ月位で、体長1〜1.5cm位の幼虫も出てくるが、あまり早く育てると越冬に弱い。 |
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D) |
12月に入り、水温10℃以下になると、餌を摂る量が減るので餌を止める。2〜3月、水温が上がってくると再び活発に食べ始め、上陸にそなえる。 |
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4.上陸
羽化 |
上陸容器 |
〈仕様〉 |
傾斜に沿ってなだらかに 敷いた山砂(3〜5cm)の上に苔をのせる。 |
上陸した幼虫はその隙間でマユをつくる。 |
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苔の表面が乾かない程度にスプレーする。 |
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A) |
ひとつの容器に終令幼虫150〜200匹位、3月下旬に設置。 |
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水温は12〜15℃を保つ。 |
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上陸開始は、4月中旬〜5月初旬。 |
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羽化は5月下旬〜6月中旬。 |
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B) |
上陸容器に使う砂は、山砂が可であり、病気があるので、前年度使用したものは、よく消毒を行い、蛹になった幼虫が病原菌におかされないよう配慮する。 |
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